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止まらぬ温暖化。 (2014-12-15)
【紙面を温めると、陸地が消える!?読売がユニークなタブロイド折込実施。】
読売新聞大阪本社と電通関西支社は12月11日、読売新聞の創刊140周年特別企画として、新聞業界では初となる「温めると消えるインク」(示温インク)を使ったプロジェクトを実施した(協賛=パナソニック)。
示温インクは、特定の温度帯で発色、消色を繰り返す特殊インクだ。その性質を利用し、地球温暖化による海面上昇が体感できるカラー4ページのタブロイド伴を製作。東京23区エリアで11日付朝刊に折り込んだ。部数は約80万部 。
1997年のこの日、京都市で開かれた第3回「気候変動枠組条約締約国会議」(COP3)で、加盟している各国に温室効果ガスの排出削減を義務付けた「京都議定書」が採択されたことから同日をプロジェクトの実施日とした。また12月1〜12日、南米ペルーの首都リマでCOP20が開催されている。
1面のタイトルは「京都議定書採択から今日で17年」。いまだに止まらない地球温暖化に警鐘を鳴らす記事で構成した。
2〜3面の見開きスペースは、東京を中心にした国土の衛星写真で、紙面を温めることで示温インクの部分が消える。温暖化が進み海面が約7メートル上昇したケースを表し、湾岸部や河川流域の陸地が浸食されることが体感できる。今回使用したインクは、33度以上の温度で温めると消色するもの(24度で発色)。


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