「寝る直前10分の勉強」が効果絶大なワケpart1 (2016-09-05)|株式会社理創RIB推進チーム
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「寝る直前10分の勉強」が効果絶大なワケpart1 (2016-09-05)
■ 睡眠の取り方で、成績にぐっと差がつく
同じ塾に通い、中学受験のために勉強しているA君とB君。2人は同じくらいの成績ですが、家庭での勉強時間は実は全然違います。
A君は、毎晩21時には就寝。勉強は時間を決めて「時間内でできるところまで」というスタイルです。一方B君は、A君の倍の勉強時間を毎日確保しています。就寝も、23時、24時は当たり前。「目標を達成するまで頑張る」と、毎晩、遅くまで勉強しています。
家庭での勉強時間に倍ほどの開きがある2人。それなのに、2人の成績がほとんど変わらないのはなぜなのでしょうか? それには、A君、B君の才能や素質とは違った理由が考えられます。
実は、脳科学的に見て、学習と睡眠はきわめて密接な関係があることがわかっています。必要な睡眠をきちんととれていないと、それだけで学習の効率が下がってしまうのです。
つまり、睡眠時間を削って勉強に励んでいたB君は、必要な睡眠時間をとれなかったばかりに勉強効率を下げてしまっていた可能性があるのです。一方、A君のような「睡眠優先」の態度は、勉強でしっかり成果を上げるために、非常に有効です。
ここで、脳と睡眠について、もう少し詳しくお話ししましょう。「海馬」という脳の領域をご存知でしょうか。海馬はおもに「記憶」をつかさどる、勉強と非常にかかわりの深い部分です。
近年の研究で、私たちの記憶力は、この海馬の大きさと関係していることがわかっています。簡単にいってしまえば、「海馬が大きければ、記憶力もいい」といえるのです。一方、海馬が十分に育っていないと、記憶の定着は悪くなります。認知症の人の海馬は縮んでいる、というのが、まさにこの例でしょう。
【海馬は自分の努力で大きくすることができる】
そして、この海馬の「大きさ」は、生まれつきのものだけではありません。海馬は自分の努力で大きくすることができるのです。
人間の脳にある神経細胞は、生まれてから死ぬまで、右肩下がりで減っていきます。しかしその中でも海馬だけは例外で、増やすことができます。そしてその成長と深く関連しているのが「睡眠」なのです。
十分な睡眠が海馬を育て、睡眠不足は海馬を縮ませる……。その一番の原因は、ストレスにあると考えられています。
睡眠時間が不足すると、「たとえ自分がそう感じていなくても」心身ともに大きなストレスを感じます。深夜までやる気に満ちていて、集中力が続いていたとしても、心身は睡眠不足を感じている可能性があるのです。
■ 睡眠とストレス、海馬の関係
では、年相応の必要な睡眠時間はどのくらいなのでしょうか?
この辺りは私の専門分野ではありませんが、アメリカの国立睡眠財団の発表によると、中学受験を控えたお子さんであれば「9〜11時間」、高校受験を控えたお子さんであれば「8〜10時間」といわれています。
※次回、「脳の健康維持にも役立つ」をお届けいたします。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160905-00133690-toyo-bus_all

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