自分を最大限活用する生き方prat3 (2016-05-30)|株式会社理創RIB推進チーム
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自分を最大限活用する生き方prat3 (2016-05-30)
【内的動機付けをする】
人が何か行動するときにはなにか動機があるはずです。そして動機付けには大きく別けて内的動機と外的動機があります。
このことを理解し、自分の行動が内的か外的のどちらの動機付けからきているのかを理解することが、モチベーションを高めるヒントになります。
3-1 内的動機と外的動機
例えば、皆さんが誰かの手伝いをする時に、以下の2パターンの手伝い方があったとします。皆さんはどちらの方が積極的に手伝うことができますか?
A:報酬はさほどない。
しかし手伝うことで、自分の目標達成のために必要なスキルアップに繋がるし、そこにやり甲斐を感じる。
B:ある程度の報酬が貰える。
自分のスキルアップにはならないが、報酬が貰えるので美味しいものを食べれるかもしれない。
どちらを選ぶでしょうか。この場合、Aが内的動機、Bが外的動機です。
Aの内的動機は、やることその行為自体に意味とやり甲斐を感じ、自発的にやりたいと内側からエネルギーを出すことができるのに対して、Bの外的動機は、報酬による動機付けであり、やることそのものに積極的な意味付けはできず、得られる別のもの(報酬)に対して期待をしています。
Aの内的動機の方がモチベーションを高め、努力を最大化でき、結果を出せるのです。作業の内容がハードになればなるほど、期間が長くなればなるほど、そうなる傾向になるでしょう。
僕は個人で仕事をしていますが、過去にこんなことがありました。
希望額の見積りが通らず、ある程度ディスカウントせざるを得ず、業界的にも安く仕事を受けました。
知人の紹介ということもあり、多少安くても受けることに意味があると思い、引き受けたのですが、いざ仕事が始まると納品間際になって、やはりデザインを変更して欲しいという要望が・・・、しかも値段は据え置きでないと厳しい様子、といった個人事業者としてはかなり苦しい状況に。
調整が上手い人は色々対処ができるのかもしれませんが、僕は「あと少しで納品だし頑張ろう」と思い、お客様の要望をそのまま受けました。
ただ元々ディスカウントしていたことに加えてこの状況で、納期も先方からの申し入れもあり延期になり、この案件は長引きました。
かなり仕事に対するモチベーションが一時的に下がってしまったのですが、その時に、自分のモチベーションが“報酬”を基準に動いていたことに気付きました。
個人で仕事をする以上、時間は特に意識するべきところなので、僕は案件ごとに自分がどのくらいの時給で動いているかを測定していたのです。
そこで、お客様の要望であったデザイン変更の部分については、その概念を一旦捨て、「一回作ったデザインを作り直すということは、何か新しいデザインの要素を知り得ることになるかもしれない」というマインドで取り組むことにしました。
そうすると少し理不尽に思えていたお客様のご要望に対しても素直にいいものを提供しようと思うことができ、結果、出来上がったデザインは一発でお客様に満足いただけました。
皆さんも、モチベーションが下がってしまったときは、動機付けが内的か外的か考えてみてください。
動機付けの方法を変えることができたらモチベーションは意外と簡単にあげることができます。
3-2 内的動機を高めるための課題
内的動機をつくるためには、まず自分が何を達成したいのか、突き詰めればどういう人生を歩みたいのか、を明確にする必要があります。
「絶対こうしたいんだ!」という内容を具体的にし、どんな時でも、現在取組んでいることの到達点を容易にイメージできるようにします。
例えば先ほどの例で言えば、「デザイナーとして大成したい」というようなイメージがあって、ではそこに到達するためにどうしたらいいか、といったようなことが、明確になっていれば、自然とあのようなマインドになれたはずです。
持論ですが、僕達はいつでも自分の人生にワクワクしていなければいけないと思っています。
何に対しても内的動機を持つことができれば、常にモチベーションを維持、高めながら、幸福感と充実感ある日々を過ごせるのではないかと。
3-3 注意が必要、いつの間にかすり替わる内的動機と外的動機
内的動機について、少し分かってもらえましたでしょうか?ここで一つの疑問が浮かび上がります。仮に初期状態が内的動機で、そこに対して大きな外的動機の要素が入ってきた場合はどうなるでしょうか?
例えば、先ほどのAとBの選択肢において、最初は自分のためになるので頑張ろうという意志を持って手伝いしていたが、それを評価され、それ相応の報酬が与えられる様になった場合です。
可能性の一つであり、一概には結論付けできない部分はありますが、このような場合、いつの間にか内的動機より外的動機が大きくなってしまうケースがあります。
結果的に内的動機付けが弱くなり、高いモチベーションを維持することが難しくなります。
このように、初期状態が内的動機であったが、後から大きな外的動機によって、動機付けがすり替わってしまい、内的動機が低下することをアンダーマイニング効果といいます。
常に皆さんの動機が内的動機であるかどうかをチェックする習慣をつけておくとよいかもしれませんね。
そのためにも、どんな人生を歩みたいのか、どんな人間になりたいのかをしっかり胸の内に刻んでおきましょう。
いつでも簡単に引き出せるぐらいにコンパクトにまとめて。
そうすればいかなる外的動機にもぶらされない、強い軸をもつことができます。
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